障害年金と生活保護 ― 役割に応じた保障の提案

障害年金は、働く力を失ったことに対する社会保険としての補償。生活保護は、あらゆる手段を尽くした後の最後のセーフティネット。この二つは役割がまったく違う制度です。 ところが現実には、「働けない」ことを前提とする等級の障害年金が生活保護の水準に届かず、結果的に生活保護で暮らざるを得ない方が多くいます。本人には何の責任もない病気や障害によって働けなくなった方が、自由に使えるお金もない水準の保障しか受けられない現状を、私たちは人権と尊厳の問題として捉えています。 障害年金を「最低限、生き延びさせるための制度」から「障害があっても人間らしく生き、社会に参加するための制度」へ。労働環境の改革で離職や長期入院が減れば税収と保険料収入は増え、その財源が確保できる——障害年金の充実は出費ではなく、未来への投資です。